ロシア料理店『マノス』2007年01月05日 20:22

 1月5日(金)

 昨年の予告通り、有名ロシア料理店『マノス』に先ず行って来た。ランチを食べに行ったのだが、ランチコースでも3400円~と強気な値段。店内はお金持ってそうなオバサマばっかりで、香水臭かった。
 値段が値段だが、内容は充実していた。
サラダ~つぼ焼き(他に本日のスープ、ボルシチの中からチョイス)~海老ポテトフライ~キャベツロール(一貫、付け合せはマッシュポテトとほうれん草のソテー)、ライスかパンが付く~デザート(シャーベットとバニラアイスとカスタードプディンの盛り合わせ)、飲み物はコーヒーか紅茶。と云ったラインナップ。
 サラダは、ボイル烏賊の輪切りがふんだんに乗ったシーフードサラダ。
 つぼ焼きは、ホタテのエキスがよく出ており、わざとだろうか?玉葱のみじん切りはシャキシャキ感が残っていた。チーズが加わって濃厚な味わい。上の生地はパン生地みたいにパリパリで、食べ方は、スープ中に押し込まず、普通に蓋をはずす様に生地を剥がし、生地をちぎってスープに浸して食べるそうだ(ウェイトレスより説明あり)。小さめだがパンチあり。
海老ポテトフライは、マッシュポテトと海老を丸め、千切りしたじゃが芋を衣にカリッと揚げたもの。同じ食材を同じ皿に使用しても、切り方、処理の仕方の工夫で面白い料理になるものだ。
 メインのキャベツロール。これは私の好みだが、甘さがくどかったように思う。全体の軟らかさについては言う事ないが、テクスチャー、キャベツとお肉のバランスはお肉が強く、牛肉の匂いが勝ちすぎていた感じ。大きさは他の料理のラインナップからすると程よかったと思うが、そうした味付けの甘さ、お肉の匂いによって若干重たさを感じられ、ちょっと飽きてしまう感があった。よく、お米をお肉に混ぜたりして、食感に変化をつける工夫をするお店があるが、ここのキャベツロールは全体の食感が一緒くたで(色々入っているのかも知れないが、判らなかった)、個人的には面白みに欠けた気がする。期待していた分辛口評価で申し訳ないが、私の感想など鵜呑みにする人間もそうそういないだろうので許して欲しい。好みから云うと、スタルカ(昨年末のブログを読んでね)のキャベツロールの方が、インパクトあったし、味、テクスチャーのバランスも好かったと思う。なので、次回は是非ストロバヤにも行ってみたい。
 デザートのシャーベットが矢鱈酸っぱいのは面白かった。何のフルーツを使用しているのだろう?恐らく南国のフルーツだと思うが。その酸っぱさを中和するように、バニラアイスが甘くて優しい味わい。カスタードプディングも滑らかな口当たりで、キャラメルソースとのバランスも好かった。一緒に行った同僚(女性)もこれには顔が綻んでいた。デザート全体の量も言う事無し。
 ホット珈琲なのに、ワイングラスで提供しているのは面白いと思った。また、更に面白いのは、グラスの淵にグラニュー糖が塗してある。カクテルでお馴染みのスノースタイルと云う技だね。勿論珈琲自体も苦めで美味しく、泡立ち加減も好みだったが、スノースタイルとは驚いた。これなら甘さの調整もしやすいし、何しろお洒落だ。勉強になったな。
 やっぱり有名店には色んな工夫があるものだ。見た目、驚きも美味しさのプラスになるものだ。ただ、客の香水臭さだけはちょっとな~。

「お金使っても 身になることもある 料理人は 兎に角食うべし」 匂

このブログについて

私の作成するホーム頁『匂山人の有卦に入る』から分化したモノです。ですから、主なネタは妖怪、料理、音楽、家族、仲間、犬などになってます。
私に興味を持ってしまった奇特なアナタ、時にジンワリ、時にニンマリしてみてちょーだい。
妖怪好きには堪らない『匂山人の有卦に入る』へはこちらから↓
http://www.ne.jp/asahi/club.saizans/natsuo/

<< 2007/01 >>
01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

メッセージ

RSS