悪夢探偵2007年07月15日 11:21

 7月15日(日)

 この三連休はあまり天候が好くないらしい。たまには出掛けたいと思っていたが、子連れだと雨はきつい。仕方ないのでDVD観賞をすることにした。

 ところで、故・松田優作氏のご子息2人は、最近あちこちで活躍してますな。あらゆる映画に出演しているので吃驚だ。父の生涯最期となってしまった作品『ブラックレイン』は、私の大好きな映画の一つである。優作氏と言えば、イコールハードボイルドみたいなキャラクタアだったが、ご長男もまたその路線を継いでいる様な印象を受ける。
 で、今回は『悪夢探偵』と云うタイトルの作品を借りてきた。松田龍平氏は他人の夢の中に入る事ができる能力者の役柄だ。普段は他人の心の声も聞こえてしまうらしい。
回りくどい精神的治療をするのではなく、直接他人の夢(心)の中に進入して説得をするのだが、本人の内向的な性質も起因してか、上手く行った例がない。依頼側からはありがたがられるどころか、追い払われるばかり。能力者と云うより、変質者扱いを受け、社会から見放された脱落組みと云った境遇な訳である。
この男が、別の能力を持つ殺人鬼と一戦を交えると云う内容のホラーサスペンスだ。
が、主人公の弱さと来たら半端ではない。凸した能力はあれど、それ以外は凹んだ人間である。コンプレックス、トラウマも多く抱え、自分の事すら半人前なのに、他人を救うなんてできる筈がない。
そんな正義か非正義か中途半端な主人公がモタモタしているうちに、殺人はドンドンエスカレートして行く。エリート女性刑事(HITOMI)が一方の主役だが、これまたあまり頼りにならない。だから、終始イライラ、ハラハラの暗い作品となっている。
話は面白いと思うのだが、どうもマイナーな印象が強くてお勧めではない。
こう云う感じが好きな人もいるのだろうが、私にはちょっとな・・・。

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_ CARAMEL*PAPA - 2007年12月19日 21:29

し・しまった。なんの情報もなしに観てしまった。先入観が待ったく無いと何が起きるのか楽しい。『悪夢探偵』というくらいだから江戸川乱歩の作品イメージで、明智小五郎みたいなも...

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