匂山人の　ジンワリ　ニンマリ

　4月4日（水）

　春休み中で、このところ清掃作業の手伝いにあちこちの学校へと出向いていたが、本日は仕事がポッカリ空いて、オフとなった。
娘は今月より保育園に預けているし、嫁も配属先が決まるまでは自宅待機だそうなので、それならばと、久しぶりに二人で映画でも観に行こうかと云う事になった。
以前は、レイトショーなんかによく二人で出かけたものだが、娘が生まれ、子育てに追われる生活になってしまい、中々映画なんて観に行くチャンスはなかったので、今回はかなり慎重に下調べをした。
何を見て来たかって？
もちろん『どろろ』に決まってるでしょう。
2月から放映している映画だけど、絶対劇場で見たかったので、願い適って嬉しい限り。
でも、そろそろ客の入りも薄くなり、一日一回こっきり、レイトショーのみの放映と云う劇場が殆どで、近場で昼間に放映しているのは新宿の『バルト９』だけだった。（元丸井メンズ館の最上階。いつの間にか映画館なぞができていて吃驚。時は流れているんだね）
これまた朝10時15分からの一回こっきり放映と云う事で、今日は早起きして、上京。平日午前中だと云うのに、想像以上に混んでいて面食らった。
しかし、お客は、流石にどろろ目的ではないらしい。
それが証拠に、どろろ放映劇場内は、我々を入れても5組しか客がいなかった。どうやら『アンフェア』の先行放映で混んでいた様子。
考えてみりゃ、子供達は春休み中だもんね。ドラえもんとかワンピースとか、アニメ目的の家族連れも多かった様だし。
　内容や感想はどうでもいい。映画を観に行けただけで満足な私である。
妖怪好きな私の兄も、とっくにどろろは観に行ったそうで、彼のブログにも感想とイラストが書かれていたが、兎に角、なんでどろろが映画化？と云う事だけで、私達兄弟は観に行く価値ありと云う判断なのだ。（それに付き合わされる嫁には気の毒だが）
　5年前に、埼玉ケーブルテレビは時代劇専門チャンネルで、アニメのどろろが放送され、毎週録画に励んだ私だったが、一話分撮りはぐってしまい、後悔していたのだが、今年、この映画にちなんで、同チャンネルで再びアニメどろろが一挙放送された。今度こそはと思い、ＤＶＤ録画を義兄に頼んでしてもらい（我が家にはレコーダーがないので）、つい先日そちらを観たばかりだったので、比較ができ、細かい点での感想も持てた。
意外と原作から離れてないので面白かったが、欲を言えば、もっと妖怪が登場すると、より楽しめたと思う。中だるみする箇所があったのがちょっと残念。やっぱりどろろと言えば、妖怪（魔物）なのだから、妖怪好きへのサービスをもっと露骨にやって欲しかったな。格闘シーンよりも（アクション監督として、『少林サッカー』や『ＨＥＲＯ』『ＬＯＶＥＲＳ』などでお馴染みのチン・シウトン氏が参加しているので、その辺りも売りの一つなのだろうが）その妖怪が蔓延った理由や背景などの説明が、もっと上手に設定されていると面白くなったのではないだろうか？と私は思う。

「お前が48体めだ～！　と嫁に言ったら　睨まれて硬直
　　　　　　　　　助けて～兄貴～　　　ほげほげたらたらほげたらぴん」　匂