郷土料理 汁物2品2009年08月21日 19:11

 8月21日(金)

 郷土料理の続きである。
さて、今回のイベントでは、6品盛りの他に、汁物2品をプラスして、計8品の郷土料理を紹介した。
汁物、煮物も、日本には、それはそれは多くの料理が各地にあり、そして代々教え継がれている。その中から2品。
 1.新潟の「のっぺい汁」。
この料理は、学校給食業界でも結構お馴染みのメニューだ。
しかし、本場、新潟県ののっぺい汁は、他県のソレとは大きく異なる。それは、汁といっても汁でない点である。新潟県ののっぺい汁は、煮物の部類に入るのである。しかも一晩置いて、冷たくした煮物だそうだ。
入る具は、先ず里芋。ねっとり感は必須である。色々な地元産の根菜を使用、とここまでは他県と同じ。コレに鮭のほぐし身、スジコなどをあしらうそうである。他県のように、ごま油などで炒め煮するのではなく、割り下を作ってコトコト煮る。汁は少なめ、味付けは塩、みりん、酒だそうだ。
今回私は、ねっとり感を増す為に、オクラを彩りに使用。
出来るだけ冷やして、蒸し暑い夏の夜を吹っ飛ばしてもらう目的で提供した。
 2.埼玉の「冷汁うどん」。
冷汁と云えば、宮崎県が有名だが、実は同じ頃の時代から同じような料理が遠く離れた埼玉でも食されていた。
しかし、宮崎県の冷汁は、麦飯と混ぜて食べられているのに対し、埼玉県ではうどんのツユとして受け継がれている。味付けは、ゴマ味噌主体で、胡瓜、冥加、大葉など夏の野菜が薬味に使われる点ではかなり一致しているが、大きく異なるのは、埼玉の冷汁には、魚介類が用いられない点だ。(宮崎の冷汁には焼き鯵のほぐし身などが用いられる事が多い)
この理由は、埼玉県が、海に面していないからと考えられる。その代わり、塩もみした茄子など夏野菜をふんだんに使うので、栄養満点だ。夏バテ防止に考えられた農家料理だそうである。
そして、ここで登場、私の胡瓜である。埼玉の郷土料理だから、間違いなく埼玉産の私ブランド胡瓜を使用させてもらった。こんなところでも楽しめるから家庭菜園はやめられないね。
うどんは埼玉産の生麺を使用したかったところだが、もろもろの事情より、冷凍讃岐うどんを使用。だが、一口ずつの冷えた冷汁うどんは、お客さんの心をくすぐった様子で、評が好かったみたいだ。

 以上、たまには私の仕事っぷりも紹介しておかんとね。遊んでばっかりと思われたんじゃ困るし・・・。

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