匂山人の　ジンワリ　ニンマリ

　11月22日（日）

　今年は巷でトマト鍋が流行っているんだとか。特にあちこちの居酒屋でブレイク中と、ＴＶで見た。
モツ鍋やちゃんこ、キムチチゲ、おでん・・・・と、毎年この時期から冬に向けて、やたらと流行鍋を仕掛けたがる輩（特にチェーン展開の居酒屋さん）がいるもんだし、またその流行に乗っかりたい客が意外と多いのも現実だ。「今年は何鍋が熱いの？」みたいなノリである。
熱くない鍋なんてないでしょと。
とは云え、実は私も以前、少しだけ居酒屋で商品開発をしていた経験があるので、この手の情報には興味がある訳である。
　このトマト鍋、すでに居酒屋メニューだけには収まらず、トマト鍋出汁として各食品メーカーからも売り出されているそうだ。スーパーで見掛けた方もいるのでは？
　この鍋の流行は判らんでもない。味的にも栄養的にも、そしてインパクトもあるから、トータルしてイケる料理だろうなと想像できるからだ。
もともと他所の国にはトマトベースの煮込み料理が多い訳だし、鍋のしめにご飯を入れ、チーズを混ぜりゃ、かなり旨味の出たリゾットとなる。要するに、日本風鍋の食べ方に適している味付けと云う事だ。
　このところ、火鍋やカレー鍋と云ったかなりスパイシーな鍋が流行る傾向であったが、なるほど今頃トマト鍋が流行したかと実は意外でもある。
コレだけイタリヤ料理も日本に浸透しているのに、どうして鍋として応用される事が今までなかったのだろう。
これは中々の名案、センスの好い流行鍋であると私は思う。
　しかしながら、贅沢で飽きっぽい日本人は、きっと来年には違う鍋を求め、流行らせる事だろう。
スパイシーな鍋は、体も温まるし、好まれやすいので、次はスパイシートマト鍋（アラビアータ鍋）と云うのは如何だろうか？（うーん、商品開発向いてないのかな、やっぱり私は？）

　と云う事で、市販のトマト出汁ではなく、オリジナルのトマトスープを作って、鍋を試してみた。勿論、しめにはご飯とチーズを混ぜて。
　流行と云えば、今年はボジョレーヌーボーのペットボトル版が、その分安値で販売されている。それもついでに試し飲み。
今年もあたり年だって？
このところ当たり続きで、ハズレを飲んでみたい気もするが。
トマト鍋と赤ワイン、何気にマッチした好いディナーだった。