百鬼夜行の世界展2009年08月22日 20:26

 8月22日(土)

 カミサンが今日から一週間夏休みだ。一週間、何もしないのでは勿体無いからと云うので、『怪 vol27』に載っていた、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館へ、「百鬼夜行展」を見に出掛けてきた。
 それほど期待はしていなかったのだが、非常に楽しめる博物館であり、得した気分になったと云うのが率直な感想。
 百鬼夜行展に関しては、博物館の1コーナーで開催された企画展示で、予想通りの雰囲気だった。
たまたま、この博物館の民俗研究員である「常光 徹」氏によるギャラリートークがあると云うので、その時間にあわせて展示コーナーを訪れたところ、想像以上の混雑ぶりに驚いた。意外と年配の方方(品の好さげな爺ちゃん、婆ちゃん)が多かった。妖怪好きは、年齢幅広いんだな。
 子供をぞろぞろ連れたファミリーも多かったが、皆が皆、妖怪好きと云う感じではなかった様だ。しかし、その中に数家族、我が兄のりへいとその長男リンタロウみたいな、パンフレットを片手に、あーでもないこうでもないと妖怪知識を語り合う妖怪オタク親子がやっぱりいた。
世の中には、私等みたいな妖怪莫迦が本当にいるんだね。
 今回は、真珠庵蔵の百鬼夜行絵巻と、それを真似て描かれた絵巻数点を中心に、7作品くらいが展示してあった。
絵巻なので、見られる妖怪画も一部ずつなのだが、「髪きり」や「ぬっぺっぽう」、「からす天狗」などのお馴染み妖怪が確認できた。
ははー、水木さんはこの絵巻の中から「いそがし」という妖怪を創作したんだな、という風体の妖怪も見れて、中々面白かった。
音楽界などでも、ある作品を聞いて、その作品を作ったアーチスト達が、どんなジャンルのどんなアーチスト達の影響を受けたのかと云う、いわゆるルーツが垣間見える時と云うのが稀にある。それを感じ取れた瞬間と云うのは、ちょっとゾクゾクくるもんだ。今回私は、そんなゾクゾク感に似たものを感じる事ができ、正にじんわり、にんまりな一日であった。
 おっと、
お勧めなのは、百鬼夜行展だけではない。
この博物館は、もともとその他の展示内容が素晴らしい。
歴史の好きな方なら、一日見ても見飽きない内容となっている。それでいて入場料は、大人460円と格安。
その他の展示の中にも、鬼だったり神だったり、日本で信仰される様々なモノ、行事などがわかりやすく紹介されていて大変勉強になった。
 特に、マニアックな親子には、是非一度、足を運んで、実感して欲しい場所である。
 この博物館を訪れた子供達の研究資料が展示されたコーナーもあったのだが、これがまた、どれも素晴らしい。
鬼の研究だとか、三本足の烏の研究だとか、大人顔負けのディープな内容である。末恐ろしいと云うか、楽しみと云うか・・・。この分だと、妖怪オタクはまだまだ絶えないだろうね。
 この博物館では、面白い写真を一杯撮ったので、また別の機会に紹介するとして、一先ずおしまいに。

リンタロウ博士へ2009年08月22日 22:28

 この場で。

 百鬼夜行展で、リンタロウ博士にお土産を買って参りました。
 一見ただのポストカードだが、ある作業をすると、写真が立体化するそうだ。
「河童」と「からす天狗」、あと、「もぐたん」みたいなへんてこお化けの3種類をあげますのでお楽しみに。

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